最初に「ファクトフルネス」を読もうと思ったのは、もっと世界のことを知りたいと言う思いと、現状私はどれだけ世界のことを知っているか試してみたいと言う気持ちからでした。
海外で生活する機会があったのですが、その時に「予想通り」と思うことよりも「意外」と思う事が多くありました。
実際にこの本を読んでみて、今回は私の予想通り。
いかに、普段何も考えずにマスコミの情報を信じ、世の中に間違った先入観や知識を持って過ごしているかが分かりました。
何故私たちは間違った先入観やしてしまっているのか。
そして、どうすれば正しく世界を見ることが出来るのか。
その答えがこの本の中に分かりやすく書かれていました。
本の冒頭に3択の質問が13つ提示されます。
「詳しくは知らないけれどきっとこうだろう」と予測をしながら答えていきます。
答え合わせをすると、何と13問中2問しか正解していないのです。
私は世間知らずなのだろうかと不安になるのですが、読み進めていくと、「このクイズには多くの人が間違える。どれほど優秀な人でもだ。」と書かれており、少しほっとします。
この13の質問は、自分が思っているよりも世の中が良くなっていることを実感できます。
私たちは、「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまうが故に世界を間違って認識してしまっているとのことなのです。
確かに私は、ドラマチックな話が大好きです。
そしてそれは私だけでなないはずです。
だから、ニュースでもドラマチックな話は取り上げられ安い。
更に言えば、いいニュースより悪いニュースの方が取り上げられる。
毎日のちょっとした進歩は当たり前と考えられてニュースにもならないけれど、普段ほとんど起きないような極悪な事件は大々的に取り上げられる。
そしてそれを私たちは、疑うこと無く当たり前のように信じているのだと言うことに気付かせれます。
この本では、そうした「ドラマチック過ぎる世界の見方」を私たちがしてしまうのは、10の本能から起きてしまうと分析しています。
そして、その10の本能を抑え、データを基に正しく世界を見るための行動がファクトフルネスです。
本の最後にはファクトフルネスの大まかなルールが分かりやすく書かれており、私たちがファクトフルネスを日常の中で実践できるよう導いてくれています。
まとめ
今、私たちはインターネットを通してたくさんの情報に触れる事が出来ます。
私たちは、ファクトフルネスを実践し、間違った情報を信じる事なく正しく世界を見ていく事がとても大事だと感じました。
言葉にすると簡単そうに思えますが、既に様々な間違った先入観っを持っているであろう私にとってファクトフルネスはとても難しい事かもしれません。
しかし、なかなかニュースにはならなくても、世界は良くなっていることを実感し、もっと世の中をポジティブに捉えられるよう、自分なりにファクトフルネスを実践し、世界を正しく見ていきたいと思います。