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長~く楽しめる!?怪談エッセイ

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毎年夏の暑い季節がやってくると、性懲りもなく読みたくなってしまう怪談もの。

たいていはYahoo!ニュースの記事や読み物で事足りてしまうのですが、やっぱり物足りない…。

今回ご紹介する「怪のはなし」の著者である加門七海は、まだ非常に若い時からホラー作家として有名な方で、小説や解説本だけでなく、実体験をベースにしたホラーエッセイがすこぶる本気度が高くて面白いことでも有名です。

夏の風物詩、怪談話用としては濃い内容に満足…というか恐怖!

ああ、暑い…。

つい、手に取ってしまった、本気で怖い加門七海本。

著者は、怖いって言うと、怪奇小説ばかり書いている作者だから当たり前とは言え、嬉しそうに喜ぶんですよ、怖いですか…て。

ご本人は、やはりこうした物をお書きになるだけあって、ほとんど霊能者のような霊感がおありで、いろいろ見えているようです。

霊能だけでなく、学問的な知識も豊富なため、体験と見識のの本立ての深みのある内容となっているのが特徴です。

つまり、こんなに怖い体験をした、という話っぱなしの文章ではなく、それはどうしてなのか、理由や背景を対策などを含めて素人にも良くわかるように、面白可笑しく解説してくれるのです。

長年書籍で文章を売るっているだけの事はあります。

心霊スポットで、侍の幽霊にナンパされる著者が印象的

著者はかなりの霊能の持ち主ですが、さらにそう上を行くプロの霊能者の知人やら何やらなど、交友関係も強力なバッググラウンドがあります。

そのような彼女は、小柄で華奢な容姿のためなのか、霊界からは別の姿で見えるのか、心霊スポット的な寺院に出向くと、そこに住まう若い侍の霊に憑かれる、いや、ナンパされて過ごすことになってしまうといったお話が印象的で心に残ります。

寺院内を一緒に散策し、名所を詣で、最後にお茶をする…はずが、店が閉まっており二人してがっかりなど、何だか普通は怖いはずなのに怖くない。

著者は心温かくというか、面白く幽霊とつきあっているようです。

取材先は、現代日本の秘境・神話の国

著者は山奥の神社のお祭りなども取材に行っていいます。

そこで起きたことは、現代の日本においても、太古と変わらぬ山神への信仰が秘境のごとく残っている場所です。

村の人達は皆、霊感のある著者でも見えなかった、山の神社に祀られている神様が見えるようです。

戦争に負けた直後の頃の事からはじまり、最近の神様のご様子を会話している村人のなかには、神事の時だけ村に帰ってきている都会住まいの人もいる様で、奥が深い…。

日本って、やはり奥が深いみたいですよ。

まとめ

加門七海さんの本は、20年以上前から興味深く読んでいましたが、最近また手に取る機会が増えました。

昨年までは、なかなかマニアックな内容から、書店では手に入りにくく、古本やインターネット通販を捜していましたが、今年の夏に重版や新刊が発売されて、ぐっと買いやすくなっています。

まだ本気で怖く、読みたくても手に取れずにいる著作(階段徒然草や祝山など)も多いのですが、今回ご紹介したものはライトで、時折ほのぼのな感じで大丈夫でした。

けれども、この紹介文を書いていると、後ろから見られている感じがして少し怖いです。

ごめんなさい!