兵庫県の産業は阪神地域と播磨地域の二大工業地帯で多くの製造業によって支えられています。鉄鋼や造船、機械や化学工業を根幹として、兵庫県の産業は発展してきました。その一つに金属加工産業があり、今もそれらの地域を中心に兵庫県内で生産加工が行われています。そこで今回は、兵庫県の金属加工産業について、その業界団体を含めて解説しましょう。
兵庫県の金属加工産業の業界団体の取り組み
兵庫県の県庁所在地、神戸市には金属加工産業の業界団体があります。ただ、金属加工業といっても範囲が広く機械製造などとも重なることが多いため機械金属工業というくくりで団体が構成されています。この金属加工産業の関連団体は、神戸市産業振興センターを中心に活動しており、研究会などを実施しているのが特徴です。特に金属加工の分野では医療用機器開発の研究に力を入れており、医療用機器に使用する部品の金属加工について、報告を行ったりもしています。常に新しい分野での挑戦を行っており、大手企業の技術者を講師に招いて新しい技術の講演などを聴講して、新しい金属加工の技術を導入し、兵庫県の産業の発展に寄与しているのです。
金属加工は種類が多い
金属加工は、文字通り金属を加工することですが、その種類は多く、大まかに「付加加工」、「成形（変形）加工」、「除去加工」の3種類に分類したうえで、それぞれがさらに細分化されています。まず、付加加工はつなげたりメッキのようにコーティングするのものを言います。次に「成形（変形）加工」は多くの方がイメージするような叩いたり、曲げたりといった加工を指します。最後の除去加工は削ったり、磨いたり、切ったり、あるいは溶かしたりといった加工を指します。
金属加工は工作機械が命
金属加工は様々な工程を経て金属を変化させる技術です。この技術を実現するには技術者の匠の技が光るだけでなく、それを支える工作機械も重要な役割を果たします。加工を行う機械全般を工作機械と呼び、金属加工に携わる人たちは、この機械を巧みに操作して素晴らしい製品を作り上げるのです。
