イギリスのお葬式
イギリスで、愉快で楽しい葬儀が注目されています。葬儀と言えば辛く悲しいもので、遺された人の思いは言葉にできるものではありません。そんな中で「楽しい葬儀」にするのは、不謹慎極まりないものと言えるでしょう。
楽しい葬儀は海外の話だけと思われるでしょうが、実は日本でも広まりつつあるのです。「死」はタブー視されており、安易に使うことは許されておりません。罵詈雑言が当たり前のネットの世界でも、死を取り扱う際には言葉を濁しているほど。
死は始まりを意味する
「楽しい葬儀」が広まったのは、死に対する考えが大きく変わってきているからでしょう。「死」は永遠の別れを意味し、遺された者にとっては悲劇以外の何物でもございません。心が引き裂かれて、どんな言葉をかけても慰めにはならないもの。
でも「死」は、生きている人や動物であれば誰でも必ず訪れます。「死」は終わりではありますが、同時に始まりでもあるのです。「始まり」をお祝いするために、あえて明るい葬儀にするご遺族の方は増えてきました。
葬式にバイク!?楽しいお葬式の例
実例をご紹介します。葬儀会場に、大型バイクとレザージャケットが展示されたケースがありました。本来であれば、絶対に持ち込み負荷のアイテムです。そもそもレザーは殺生を象徴するものになるので、持ち込むだけでマナー違反。
そんな中でも敢えて持ち込んだのは、故人様が大のバイク好きだったから。しかし闘病生活でバイクに乗れず、愛車は埃をかぶったままに…。葬儀の時はバイクを綺麗にして、愛用のレザージャケットと共に葬儀会場へ。個人様の分身ともいえるバイクは、葬儀に彩を添えたのでした。
故人様の遺志
明るい葬儀は、故人様のご意思も深く関係しています。自分のために辛く悲しい思いをして欲しくないと、願っている方も少なくありません。葬儀の主役は故人様です。故人様の遺志に反した葬儀ほど、最悪な物はないでしょう。
暗い雰囲気が嫌いな人であれば、明るく見送ってあげたいもの。大騒ぎが好きな故人様であれば、最期は大騒ぎしてお見送りをしましょう。
練馬の葬儀社では、施主様や故人様のご希望に沿った葬儀など様々なご葬儀に関するご相談を承っております。